難削
難削材という言葉は人によって、業界によっても広義な意味をもっています。
それはチタンなどのような合金であったり、ステンレスだったり、樹脂だったり。
いずれにしてもものづくりの上では現場の頭を悩ませる、そんなイメージですね。
アジアへの技術・産業流出が著しい中でも難削加工は日本国内には多く残っています。
これを実感した出来事が数年前にありました。
ヨーロッパのとある切削工具で、我々はステンレスに対しての寿命対策に悩んでました。
熱による摩耗を考えコーティングと考えるも、ちょっとした特殊切削なので切れ味が肝心、コーティングは不可。
という事で、より硬く尖った刃物を昔から使っていました。
ステンレスだけでなく、負荷の高い加工はそのタイプでないとうまくいかない事を我々は発見しました。
ある日メーカーより「世界中で日本だけその方式をとっている。製造コスト改善のためにも新しいやり方に変えたい」とオファーがありました。
そんなはずは無い、世界でもこんな加工はザラにあるはずだと疑問に思いながらもその方式はやめないように交渉し続け生産を守ってました。
最近になり、韓国のエージェントから「ステンレス加工で寿命がもたない、うまく仕上がらないトラブルが続いている」と相談があり、調べるとやはりメーカーが推奨していた新方式に変えたとのことでした。
ただ、メーカーが間違っていた訳ではなく、単純に日本にだけ難削加工が多くありました。
それに気付けたのは本当に良かったと心底思います。
今でも大量生産は国外に流れ続ける中で、難削加工は日本の専売特許とばかりに国内にたくさんあり増え続けています。
あの頃の苦労でこの気付きが無ければと思うとぞっとしますね。
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