そりたけブログ

機械工具メーカーから電動工具メーカーへ。 ここは日夜奮闘するそりたけの奮闘記です。

次世代の強アルカリイオン水「アルクール」

JIMTOF2010が終わって1ヶ月。
すぐに体を壊して倒れてしまった私ですが、JIMTOFは本当に大騒ぎでした。
ローレットやねじ転造など工具中心に仕事をしていた我々が出した新商品、
「アルクール」という強アルカリイオン水を使った切削液が大注目。
たくさんの大手企業様から問合せが殺到してます。

JIMTOF新製品発表記事
http://www.yamada-mt.co.jp/information/2010/jimtof2010_new.html

アルクールは、従来洗浄で使われていた強アルカリイオン水を切削や研削の
加工で使えないか?と生み出された新しい時代の加工液。

今までも強アルカリイオン水は「防錆」「抗菌」「冷却」「浸透」に優れ、
そこへ新開発の「潤滑」をもたらす添加剤を追加する事で、アルクールは
生み出されました。

【腐らないクーラント
現場で水溶液を使っている方にとって、一番嫌なのは「水の腐った臭い」
夏場に特に多い「水の腐敗」は、機械の加工油や潤滑油など油が加工液に
混ざり、水面を蓋する事で雑菌やバクテリアを発生させて起こります。

アルクールは、PH12.5という高い強アルカリイオン水を使っているので
菌を発生させず、恒久的に「臭わない」環境を生み出します。

【錆びないクーラント
国内でも工作機械で加工している製品は鉄を中心に様々な材料があり、
その中でも「鉄」を基本としている材料には「錆」という敵が居ます。
ほとんどの水溶性クーラントはその名の通り、水を主体としているので
錆が発生するのは言うまでもありません。

ものによっては「界面活性剤」を入れて不導体被膜を形成、防錆の
効果をあげているものもありますが、加工液のほとんどは成分中に
ナトリウムを含む為、長時間浸しておくと錆びは必ず発生します。

アルクールはアルカリ生成にカリウムのイオンを使っており、アルカリの
効果による不導体被膜もある為、防錆には絶大な効果を発揮します。

【環境に優しいクーラント
前述の通り、アルクールはPH11〜12.5の強アルカリ状態で使用する為、
加工中には防腐、抗菌、防錆など色々な効果をもたらします。
もちろん、使用していく中でPHはどんどん下がって(酸化)いくので
アルカリイオン水精製機を使ってPH維持をするのですが、そのままで
PHを下げた場合にはほとんど普通の水と変わりません。
それどころかナトリウムの無い純水に近いものですから環境には非常に
優しく、添加剤とする油も香粧品原料を使っている為安全です。

また、強アルカリイオン水自体は従来より洗浄として多く使われる実績が
ありますので洗浄工程も短縮したり、水をリサイクルして工場内を循環
して使う方法もあります。

我々はこれをアルクールシステムと呼んでます。

【加工への絶大な効果】
その高い浸透、潤滑効果は今までに出来なかったホブ切り加工を
油では無く水で行う事に成功しました。
もちろん高い冷却効果で穴あけ加工やエンドミル加工でも高い能力を
発揮しています。

アルクール動画
http://www.youtube.com/watch?v=W1jByXM2_AY

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